• クランベリーのチカラ
  • 垢(アカ)すり、してますか?

順造社長順造社長が素材にこだわり、自分の舌とセンスで味を確かめて、自然のままの味が楽しめる順造選。
その中でも、女性の快適を応援するジュースとして注目を集めているクランベリー。
このコーナーでは、クランベリーの基礎知識、順造社長とクランベリーの出会い、順造選クランベリージュース誕生秘話などを紹介していきます。
松 順造

垢(アカ)すり、してますか?

垢(アカ)すり、してますか?隣に座っている人が臭う・・・・・・のは、体臭のせい? いやいや口臭! という経験ありませんか。慢性的な口臭の原因の6割は、歯周病と言われています。歯や舌に付着した細菌と老廃物が放置されたままになると「メチルメルカプタン」という揮発性硫黄化合物質が発生します。生ゴミのような臭い、磯臭いといった、あの臭いの素です。

口のなかには何百種類もの細菌が常在していますから、口内の不潔は禁物。さらに細菌の増殖を助長・促進させるのが、喫煙(ニコチン、タール)、偏食(栄養不足)といった生活習慣、ストレスなどの生活環境と考えられています。

とはいえなんと言っても、原因除去がもっとも大切。原因除去にからめて、よく知られている言葉にプラークコントロールがあります。プラークとは歯垢(歯と歯の間の垢)のことで、歯周病の原因となる雑菌のかたまりです。歯周病細菌は単に口臭だけの問題にとどまりません。ときに、炎症誘発物質となり、動脈硬化を促進したり、気道炎症を導いたりもします。普段より循環器疾患、呼吸器疾患に不安を覚える人にとって、口内衛生を保つことは重要です。

全身疾患に影響を及ぼす歯周病細菌(ジメジメして酸素の少ない環境を好む、おもにグラム陰性嫌気性菌)ですが、クランベリーに含まれる抗酸化物質(プロアントシアニジンなどのポリフェノール成分)のはたらきによって弱体化し、細菌の沈着・凝集が抑制されると報告されています*1。この「クランベリーポリフェノール」成分が、口腔内における活性酸素の発生レベルを低く抑え、口内を健康に維持していると考えられているのです*2。
日ごろから口のなかを調える方法を身につけましょう。そんな気づきを得た方は、クランベリーで彩りを加えた食生活で、おいしく・口内衛生を保ち、楽しく・健康維持に努めましょう。クランベリージュース単独の適量については、一日あたり200mlから300mlで十分であるといわれています。

そこのあなた、肌の垢すりだけでなく、歯の垢すりも忘れずに。シリーズ第6回は、「口内衛生」から考える、クランベリーに秘められた抗歯周病菌作用についてお話しました。


■注意事項
〇1 歯周病と診断された方は、歯科医師の指示に従い、適切な治療を受けてください。
〇2 クランベリーを含む他の健康食品の一部は、抗凝固剤ワーファリンの効果を増強させる可能性が報告されています。ワーファリンを服用している方は、クランベリージュース飲用について医師にご相談ください。

■参考文献
*1 Weiss EI, et al., Inhibiting Interspecies Coaggregation of Plaque Bacteria with a Cranberry Juice Constituent. JADA, 1998; 129: 1719-1723
*2 Grenier D, et al., Journal of Dental Research, 2006 March

■関連図表
● 日本人と歯周病-年齢階級別-

日本人と歯周病-年齢階級別-

20歳代でも歯周病の原因となる歯石や歯周ポケットがみられます

[出典 厚生労働省医政局歯科保健課, 平成11年歯科疾患実態調査報告より]

Guide Profile

ゴトウ タカコさん

九州大学農学部卒業。野菜と果物の料理教室「ベジキッチン」(福岡県)主宰。
野菜ソムリエ、フードコーディネーター、食育アドバイザーとして、新聞、雑誌にコラム、レシピなどを執筆。
「いい野菜ドットコム」http://www.110831.com
食育に関するイベントを手がけるなど、幅広く活躍中

ゴトウ タカコさん
ニコ・ニコルソン
ニコ・ニコルソン

ニコ・ニコルソン
フリーのイラストレーター。現在、雑誌やWEBなど多方面で活躍中。
自身の日々を漫画やイラストで綴るブログ「ニコ・ニコルソン」は、テレビや新聞でも話題に。
http://nico.nicholson.jp/

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プロフィール
高橋敦彦氏

学術監修
高橋敦彦氏(たかはし あつひこ)医学博士

  • 聖路加国際病院を経て、駿河台日本大学病院より日本大学医学部総合健診センター医長。
  • 研究テーマに「生活習慣病」「食と健康管理」など。
  • 日本内科学会認定内科専門医、日本総合健診医学会専門医・同評議員ほか。
  • 著書に「生活習慣病と食事療法‐予防から治療まで(共著)」(新興医学出版社)、「一目でわかる内科学(翻訳)」(メディカル・サイエンス・インターナショナル)、「総合健診ハンドブック(共著)」(中外医薬社)など。
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