ベーグルをつくりはじめるとき、もっちりとした生地に粉の風味を感じることができ、なおかつ添加物などが入っていない素朴な自然な味を表現したいと思いました。
そこで出会ったのが白神こだま酵母。白神こだま酵母は、自然のままの野生酵母で、保存料などの添加物は一切ないのが特徴。また、砂糖が少なくても自然な甘みがあり、卵、乳製品にたよらずとも、しっとりもっちりと焼き上がります。
扱いもお手軽なのも嬉しいポイント。そして、なにより国産小麦粉との相性が抜群で、粉の風味、甘さを存分に表現することができるのも魅力です。
ベーグルは粉、塩、少しのきび砂糖、水、といたって材料がシンプルです。そのため、野菜や果物の食感や風味、香りなどをすごく表現しやすいのです。
クランベリーは酸味があるのが魅力。そして、とても色がきれいに表現できます。ジュースの量はお好みで増やしてもかまいません(その分、水を減らす)が、あまり増やすと生地がべたつきます。
ベーグルは生地の引きが強いのが特徴。パンにくらべると、ベーグルをこねるには、しっかりとした力が必要となります。そのぶん、もっちもちの生地がまっていますので、がんばりましょう。
ベーグルは、生地の引きが強いので食べる時にアゴをつかいます。アメリカでは、赤ちゃんの歯固めなどにつかわれたりもするそうです。
また、1個あたりのカロリーは200キロカロリー前後と、普通のパンにくらべると控えめであり、ヘルシーなおやつともなります。
<今回のメニュー>
順造選クランベリージュースのベーグル
[材料]4人分(4個)
強力粉 300g
水 150g
クランベリージュース 30g
ドライクランベリーまたはクランベリーをキビ砂糖で煮たもの 70g
キビ砂糖 10g
天日塩 4g
白神こだま酵母 3g
<作り方>
1.小さめの容器に分量の水からとりわけた大さじ2のぬるま湯(35℃くらい)を入れ、白神こだま酵母をふりいれて、そのまま5分待つ。
2.待っている間に、ボールに強力粉・キビ砂糖、天日塩を入れ、ダマがないように手で混ぜ、1の酵母をよく溶かして粉と混ぜ合わせる。水とジュースを少しずつ注ぎながらよく混ぜる。まとまったら、2つに折り畳むような感じで、手の付け根を使ってグッと押すように捏ねる。途中でドライクランベリー(またはクランベリーをキビ砂糖で煮たものの水分をのぞいたもの)を入れる。
表面がなめらかになったら、丸くまとめてビニール袋に入れて冷蔵庫に一晩寝かせる。
3.翌日、袋から出してガスを抜き、生地を4分割する。切り目を包み込むように、表面にハリを持たせながらまるめ、10分休ませる。
4.閉じ目を上にして置き、麺棒で楕円形に伸ばしてガスを抜く。下からくるくるっと折りたたんでいき、それを両手で伸ばして細長い筒状にする。片方を手で押さえて平たくし、ドーナツ状に円を作り、平たい部分できれいに包み込み成型する。
5.4をしばらく発酵させたあと、たっぷりのお湯で茹でる。(片面40秒ずつ)
6.ゆでたあと、190度のオーブンで15分焼く。(ガスの場合)
※ベーグルは約1カ月くらいは冷凍保存が可能です。食べるときは、自然解凍をして、水にくぐらせ、オーブントースターでこんがりと焼き戻してください。
<食べ方のポイント>
クランベリーベーグルにオリーブオイルをつけて食べれば、ワインにあわせることも。クリームチーズともあいます。また、こんがり焼き戻して、バニラアイスをのせると、ティータイムにも楽しめます。