第1回:1日の始まりに、クランベリージュースを
突然ですが、みなさんは1日どのくらいの量の果物を食べていますか。
コンビニやファストフードの普及など、手軽に食べられるものが増えたこと、また生活スタイルの変化により、現代人の野菜、果物の摂取量は昔と比べて激減。ほとんどの人が1日の必要摂取量を満足に摂れておらず、とくに私たち日本人は、アメリカ人よりも野菜、果物が摂取できていない状態です。
野菜、果物の摂取不足は、がん、脳卒中など生活習慣病の発生率を高めると言われています。このことを問題視したアメリカは、1991年に「5ADAY(ファイブ・ア・デイ)」という国民健康増進運動を開始し、国をあげて、不足しがちな野菜と果物を1日5~9サービング、摂取することを提唱。以来、わずか3年間で野菜の消費量は15%、果物の消費量は17%向上しました。
そもそも多くの人は、1日に自分が摂るべき、果物、野菜の摂取量を知らないのではないでしょうか。厚生労働省が疾病の一次予防に重点を置いた健康づくり運動である「健康日本21」の中で健康のために推奨している1日の摂取量は、野菜が 350g以上、果物は200g以上です。グラムだと、ピンと来ないかもしれませんね。たとえば、果物の200gとは、みかん2個分、りんご1個分、バナナ 1個分程度。極端に多い量ではありませんが、20~30代の日本人の多くはこの量すら摂取できていません。過度のダイエット志向や皮をむくことの面倒くささのためか、若い人の間で「果物を毎日食べる」という習慣がなくなりつつあるようです。忙しい現代人にとっては、仕方のないことかもしれませんが、忙しい人こそ、健康のためにも野菜や果物は積極的に摂取しましょう。